ジャンルと年齢 1.情報格差 「宇多田ヒカルの新曲、配信で150万ダウンロード突破 「ラスト・フレンズ」主題歌「Prisoner Of Love」がリリ-ス前に着うたとPC配信を合わせると150万ダウンロードを突破。5月21日にDVD付シングルとしてリリースされます。 今だにカセットテープを持ち歩いてキャンペーンをして、後援会、カラオケスナック、歌謡教室などの組織票に頼っているアナログマーケティングの演歌歌手がかなうわけありません。ファン層に年齢差からくる情報格差がついていると思われます。昔は媒体が「レコード」しかなかった時代、邦楽はすべて歌謡曲でしたが、ジャンルが曲風だけでなくマーケティングについてもポップス系と演歌系に二極分化しているのではないでしょうか。テレビ埼玉カラオケいちばんは参加店、発表会・大会を主催するカラオケサークル、歌謡教室の組織主体の応募構造になっていて演歌ファンの高齢化によりレアでマニアックな番組に特化していくことになります。 高齢者の情報取得はアナログです。大会・発表会の募集案内は紙媒体で手渡しされることになります。よってその情報を発信する上位の者がリーダー的存在となり、しだいに組織化されていきます。情報を制するものの強みが加速され更に情報が集まり、権力・権威となっていきます。もちろんポップス・ロックなどのように情報がデジタル化している世界から比べれば誠に小さい地域社会ですが、それでも人の上に立つことに満足している人たちはいます。 2.高齢者は演歌しか唄えないのか? 演歌の歌詞の音数はだいたい(7+5)×5~6、つまり伝統的な七五調が5から6行でできている詞が多いとすると、ポップス・ロック系は散文的な詞でとても長くなります。またひらがなの音節、つまり子音、母音でできている演歌の歌詞に比べて、ポップス・ロック系はローマ字的な音の振り方も可能です。例えば「逢いたくて」というフレーズがあると演歌では「あ・い・た・く・て」と5つ以上の音、さらにこぶしを効かすので「あぁ~いぃ~たぁ~くぅ~てぇ~」とその2倍くらいの音がはまることになります。しかしポップス・ロック系では「i・tak・te」と3音で済ますことができます。 では、年を取るとこのテンポについていけないとかというと、たぶんそれは慣れの問題かと思われます。シャンソン・ジャズなどが好きな方も大勢います。しかし前述のカラオケコミュニティとはまた違ったコミュニティに所属していると思われます。ビートルズ・グループサウンズ・フォークソング・ポプコン・ニューミュージック・J-POPと唄いつづけてきた団塊の世代がリタイアし地域社会に続々と入って来る今、彼らは年を取ると演歌が好きになってくるのでしょうか?そんなことはないでしょう。 3.歌詞の意味 リズムとかテンポもありますが、詞の違いもあります。ポップス・ロック系には主張・メッセージがあります。それは社会に対して、また恋人に対してもです。女性歌手が歌う演歌でも作詞は男性がほとんどで主人公を失恋させ、日本海にひとり旅をさせ、別れた男への未練をつづるという内容の歌詞が量産されています。男の描いたかよわい女性像を女性歌手が演じます。しかし実際には男にふられて日本海に行く女性はいません。統計によりますと別れた相手の電話番号を携帯に残すのは男性の方が圧倒的に多いそうです。実際は女性の方がサッパリ・サバサバしています。男性作詞家の好みの女性像と現実とは違ます。それに対してポップス・ロック系の女性歌手は自分自身で作詞している場合が多いので、女性の心情を女性が表現しています。たとえ男と別れる詞でも自分の主張と彼氏へのメッセージがつづられます。それに同姓も異性も共感するわけです。 4.近い将来 今まで企業でパソコンを使っていてデジタル化された情報を取得できる世代が地域社会に入ってくるわけですから、カラオケサークル、歌謡教室、カラオケスナックも変わらないと生きていけません。それとも変われなくてカラオケボックスしかなくなるのでしょうか?カラオケいちばんの参加店というアナログ情報のリーダーを使っての出場者募集方式が情報がデジタル化してオープン化されると存在価値を失うことになります。 |